もう10月に入ってしまうんですね。一年の過ぎるのがあっという間だ。
今週の読書もさらっと振り返っていきましょう。
『アドリアン・イングリッシュ(1) 天使の影』ジョシュ・ラニヨン
モノクローム・ロマンス文庫の短編をあらかた読み終えてしまったのでそちらでもたくさん読んだジョシュ・ラニヨンさんの作品をしっかり腰据えて読もうかと。
シリーズものだとこっからまだまだ解決しなきゃならないことがたくさんある感じでワクワクしますね。元カレとかな。絶対に関わってくるでしょ。
ミステリとしては味付け薄めだけどアドリアンの友人関係を思うと今後がちょっと不安。一巻にして魅力的な人が退場するので。
早速手元に2巻目を置いているので早めに読みたい気持ち。
双子の謎がぞっとしていいですね……。
謎が謎を呼び続けてすっきり解ける感じはしていないんだけど積みあがる謎が面白くて読まされてしまう。これ、どう終わるんだろう……?
『アリストクライシ3』綾里けいし
商業版最終巻。エリーゼの復讐の旅路。
『アリストクライシⅣ for you』綾里けいし
書影なし
作者さんによる同人誌。発売してすぐに手に入れはしたものの読むタイミングを自分の中で窺ってました。時は来たな、と読みだして終わり方のあまりの優しさに涙が出ました。綾里さんの手放しのハッピーエンドというには落としてしまったものが多すぎて、それでも足掻いて手に入れたエンディングといった最終巻が大好きなんです。だから、数年越しにこうして彼らのおしまいを見届けられて幸せだな、と深く思います。
『本の背骨が最後に残る』斜線堂有紀
サイン本。異形コレクションに掲載されていた短編をまとめた一冊ですがもうどの短編も最高すぎて。
「死して屍知る者無し」「痛妃婚姻譚」
プロポーズしてるけれどもまだまだ物語は続くんですよねえ。
惹かれているのは間違いないけれど、まだ時間が必要。
『檸檬先生』珠川こおり
初読の作家さんでしたがとっても好きでした。
共感覚という「普通」と少し違う、僕と先生の関係。中盤の僕が先生の言葉やら教えに救われてどんどんと世界に馴染んでいく。その中で描かれないし僕には知り得ない先生の内心を想像させられました。共感覚だけで世界を見ることはできない。ああ冒頭に繋がってしまう物語なのだと認識するとほんのり苦みがあって、それでも鮮烈な檸檬色は美しくて。
以上、七冊。先週頑張った分今週は控えめといったところ。