23/10/8~14の読書記録

だんだんと読書のペースを掴みつつある今日この頃。

今月末には楽しみな予定もありますしウキウキです。

 

『さんず』降田天

降田さんの本は久々に読みますね。

自殺幇助業者さんずに出会った人々の短編になるのかな、と思いながら読んでいたら思っていた方向とは違うように転げていくのが面白かったです。降田さんらしく単純に見えるけれど一捻りが加わった各話も読み応えがありました。

彼らのその後をちょっと覗いてみたい気持ちもあるし、せっかくならもろともプランの話も読みたいなあ。

 

カルネアデス(1)』綾里けいし、rurudo

綾里さんの新作!という気持ちで読んで、またもや最高の世界が生み出されたな……と溜息を。キャラクターの元であるイラストレーターのrurudoさんは今回初めて触れたのですが個々のキャラクターたちがとっても魅力的で、他の作品も見てみたくなりました。

大変嬉しいことに続刊が確定していて、しかも一番気になっていた吸血姫まわりのお話らしくわっくわくです。スターターブックも遅まきながら買って読みたい気持ち。

 

『ハッピークソライフ(5)』はらだ

相変わらず元気にクソなんだけども楽しそうだなこの人たち……。

互いの間になんとなくあるよくわからん感情に非常に無自覚なのが愉快。そして周辺キャラクターたちも濃いんだわ。はらださんの作品、こちらしか読んでなくって他も読みたいんですよねえ。

 

『推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない 自分の言葉でつくるオタク文章術』三宅香帆

好きな書評家さんである三宅さんの新刊、というには読むまでに時間がかかりましたが。そしてさして生かされていないこういう記事。学びは得たのでしっかり布教記事なんかを書くときには生かしていきたいですね。

 

『カメレオンはてのひらに恋をする。(1)』厘てく

め、めっちゃよかった。

二人とも表現者なんだな、と思いました。恋愛ものの鉄板、誤解によって互いの気持ちがすれ違ってしまうという流れ。それ自体はこの作品にも存在するのですが、解決方法がね、ちゃんと話し合うまでのスピード感が素晴らしい。フジナガの表現者っぷりが目立つけど、ケイトの母語は(恐らく)日本手話なのを思えばほとんど問題なく発声できている彼も表現者ですよねえ。

まだまだ一巻だというのもあって今後がとっても楽しみな作品が増えました。

 

『いっそこれを運命と呼べ(1)』しおからにがい

こちらも続刊が楽しみすぎる作品!モノローグが全体的に愉快でさくさく楽しく読めました。

屋久さんとかも絡んできてくれると嬉しいな、あの馬鹿……。

卒論レベルのファンレター、好きなものを好きと言える関係。二人して自覚が若干遅めなのも愛しい。そして本当にいいとこで終わりましたね。続きはよ。

 

『烏に単は似合わない 1~4』松崎夏未、阿部智里

絵が美麗!表情の描き方や細やかな部分が本当に拘りが詰まっていて読み応え抜群。原作を程よく忘れている状態で復習を兼ねて読んだんですが、わかっていたとしても最後の種明かしはぞっとしますね。

ちょうど先週に短編集を読んだのもあって味わい深いのもあります。浮雲とか、大紫の御前とか……。

 

薬屋のひとりごと日向夏

再読。なかなか読めていないうちにぽんぽんと新刊が来ていたのでちゃんと今までの流れを復習していきたいな、と思いまして。

そっか、一巻時点では互いの出自とかはちゃんと出ていなかったのか。察することのできる要素はちらほらありますが。筋はちゃんと覚えていたんですが細やかなところはどうしても抜けるので楽しみながら再読ツアーしていきます。

 

以上、11冊。漫画が多めですが読み切れなかった重ための小説などが手元にあるので来週はたくさん読めるといいな。