新職場でがらっと環境を変えたことで読書スタイルや執筆スタイルが定まらずなかなかに右往左往しておりますが記録だけは欠かさずにやっていきたい所存。
『ふれないでリトルスター』マミタ
マミタさんの作品をゆるっと追いかけ中。
オメガバースで疑似親子で、最初があんな風で、とどう着地するのかちょっとドキドキした部分もありました。が、納得できるオチかな。好みかと問われれば正直さして……ではあるけど作家さんの作品を全部追うってのはそういうこともあるので。可愛いお話でした。
『ギヴン(9)』キヅナツキ
ついに完結。
これ、真冬のお話だったんだな……、と。これから先も続いていく人生と音楽に思いを馳せてしまった。やはりライブシーン、漫画だから当然無音のはずなのに何かががっと伝わってくるようなの最高ですね。何回も読み返したいな。
キヅナツキさんはオムニバス形式が得意な作家さんだと思ってます。このギヴンも長編故に密に絡みながらも真冬を中心としたオムニバスだったな、という感想。雨月があまりにも好き。
『ぜんぶ壊して地獄で愛して(1)』くわばらたもつ
X……と言いたくない旧Twitterで宣伝が流れていたのに目を止めて。
続刊が出てきてがっつり話が動いてくるのが楽しみ。これ、百合姫コミックスなんですね。百合姫、多種多様な女同士の関係を描いてくるな……。
『優等生は探偵に向かない』ホリー・ジャクソン
前作『自由研究には向かない殺人』のすぐ後を描いたシリーズ二作目。
こんなにすぐ後を描くってのも驚きましたしその内容も。探偵活動で失ったものの大きさ、自分も周りの人々も傷付けてしまったこと。だからもうしないと決めていたのに再び巻き込まれていくピップ。前作と同じくSNSやポッドキャストなどを使っていく捜査の楽しさにインターネットの怖さがプラスされ、そしてやはり彼女の住む・生きる街での話になっていく。
これ、三部作なんですよね。そしてどう考えても結末が苦そう。読むのが少しだけ怖いけど、しっかり最後まで見届けたいと思います。
『魍魎探偵今宵も騙らず』綾里けいし
綾里さんの新作ひとつめ。
短編コンテストでの受賞作を長編化したものだけどもそこから彼らの設定は固まっていたのかな。ひとつひとつの短編の味わいも良いのですが一冊としてお出しされたときの完成度の高さよ。
魅力的なバディーを書かせたら最強の作家さん。騙らずに語ってきた彼の騙りの理由とその代償、そして繰り返し。ついついもう一度冒頭に戻っちゃいました。
『キーミスティックアンダーカバー』喃喃
引き続き喃喃さんも追いかけ中。
ちょっと読む順番が前後したけどテクマクの方にちょっとだけ彼らがいましたね。ゆるい作品同士のつながりが大好きなので嬉しいファンサ。
現在続編を連載中とのことで付き合ってからの二人がどうなっているか楽しみ。書下ろし部分が最高に好みだったのもあり、二人の関係性がある程度できあがってからのお話が好きなんですよね。
『人喰い鬼の花嫁』綾里けいし
続いて綾里さんの新作。ちょっと今回はバタつきもあったのですぐ読めなかったけども今年は新刊が多くってファンとしては嬉しい悲鳴ですね。
王道の人外×少女であり、古典的なシンデレラストーリー(和風なので落窪物語といったほうがしっくりはくる)。だけども綾里さんらしい話運びとこの世界観が堪らないです。他のアヤカシと花嫁さんの話も読みたくなっちゃった。この二人の物語はここで終いかもしれないけどこの世界観にもう少し浸りたい。
以上、七冊。
もうちょっとだけペースを落ち着かせたいけど思ったよりは読めてますね。
記録しているサイトにないので書き損なっていましたがそういや先週はモノクローム・ロマンス文庫の電子限定の短編をたくさん読んでいたりしました。それも好きなものだけでも感想を書けたらいいな。