23/8/20~26の読書記録

ちょこちょことサボっておりますが記録だけはしっかりと。

今週の振り返りに行きましょう。

 

『うらみちお兄さん(9)』久世岳

もう9巻だ。一話一話は軽めだけどブラックなのを楽しみつつさくさく読めるんですがちょいちょいやってくる新キャラとかが濃くて面白いです。

そして単行本書下ろしの過去編がまた良い。過去の薄い関わりと現在に続いているんだな、と思わされるところが。いよいようらみちお兄さんの競技人生の終わりに近付いているのか……?と思わされる展開で次巻も楽しみです。

 

『私が大好きな小説家を殺すまで』斜線堂有紀

再読。サインをいただいたもの。サイン会に行ってからだいぶ積んでしまいましたね。

何回読んでもぐっと胸に刺さる、斜線堂先生の作品の中でもかなり個人的上位に食い込んでくる作品です。読むたびに読んでいる私の立場が変わっていて、都度違う感情を呼び起こされるんですよね。だから好きな物語を読み返すのって楽しい。

 

『奇貨』松浦理英子

松浦理英子さんをちょっとローラーで読んでみようかな、という気持ち。続けざまに読んだ二作がかなり好みだったので。

中編が二作入った本でしたが、書名にもなっている「奇貨」が特に面白かったです。異性間の性を含まない友情に居心地の良さを感じていたけれど、同性間の友情に本当は飢えていた。主人公がやってしまったことの気持ち悪さと、それが彼女にバレた時の描写とかがお気に入り。

 

『遠い他国でひょんと死ぬるや』宮内悠介

面白かったしするする読めたんだけどなんか要素が多すぎてごちゃついていたような印象が……。どの要素もしっかり面白いものだったからこそもっと紙幅を費やしてほしかったな、となってしまって勿体なく感じました。

いやほんと、要素ひとつひとつは本当に魅力的だったんだよな。がつんと嵌るものがあるかもしれないのでもう少し読んでみたい作家さんです。

 

『阿津川辰海 読書日記~かくしてミステリー作家は語る〈新鋭奮闘編〉~』阿津川辰海

こういう読書日記大好き!

前にも書いたと思うけれど海外ミステリなんかは情報収集の仕方が身についていなくって誰かに勧めてもらって初めて手に取れることが多いんですよね。

国内・海外問わずに大量の読みたい本が増えてしまって今後の記録にはここから影響を受けた本が増えていきそうです。

阿津川さんの作品自体は数冊しか読めていないのでそちらも読んでいきたいな。

 

東京會舘とわたし 上・下』辻村深月

上下巻まとめて。繋げるとシャンデリアが完成する文庫の装丁、とても素敵。

友人からたぶん好きだと思うよ、と勧められていて読む~!と手に取りました。そして案の定大好き。長い年月をなにかに視点を固定させて描くような物語が好きなんですよ。このお話の中心はわかりやすく東京會舘

東京會舘、実はあんまり知らないというか縁のない建物でした。何年か前にマロンシャンテリーを誕生日に食べたかな、くらい。読んでいく中でこの建物が持つ物語に惹かれて、行ってみたいしもう一度しっかり知った状態で東京會舘のお菓子を食べたいなと思いましたね。てか直木賞芥川賞のあの背景ここなんですね??読書好きとしては一番そこが大事かもしれない。

 

 

以上、7冊。そこそこかな。

あんまり漫画を読まなかったの珍しいかも。