23/2/12~18の読書記録

この週末はスプラトゥーンに現を抜かすなどしていまして手を付けるのが遅かった……。読書はそこそこできたので、振り返っていきましょう。

 

昭和元禄落語心中2~10』雲田はるこ

既読作品の一気読み。アニメの方も見た、大好きな作品のひとつです。

購入している電子書籍サイトの仕様上、1巻目だけ先に買って読むことが多いですね。

何度読んでも10巻はずっと泣き通しでした……。特に、寿限無をやるところでぐわっと涙腺崩壊します。最後に明かされるひとつの非常に真実味の高い仮説、賛否両論みたいですが私はそんなこともあるでしょうよ、と肯定的です。口ではどう言おうと情が深い人で、それが罪深くて人間らしくて、大変魅力的でした。

与太郎が家族を包み込んでるのが大好きです、最初は犬のように、そして人として。

 

ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前』塩野七生

な、長かった……。こんなに長かったっけ?となりながら隙間時間にせっせと読みました。面白いんですが長いものは長い。なにしろ一巻前が短めだったので、ギャップもあるんでしょう。

ユリウス・カエサルが起つまでの長いプロローグを越え、彼の著作が絡みだしてからは一気に読むことができました。このままカエサルのターンがあと1冊は続きますね。史実なので結末は知っていますが、それでも没入して読んでしまいます。

 

『いけにえもんぜんばらい』加藤スス

かわいかった!さくっと読めるBLをたまに読みたくなりますね。

蛇態の攻めが非常に好み、というか蛇の顔が好き。

さくっと読めますし展開もわかりやすいんですけど、無垢で欲を知らなかった受けがじわりと欲を知っていく様とかそれ自体がエロティックでとても良かったです。続きも読みたいな。

 

『ラブカは静かに弓を持つ』安壇美緒

昔、チェロを弾いていたことがあるんです。

なのでこの物語への感情移入がマックスで涙ぐみながら読んでしまいました。

内容的に映像化がちょっと厳しいんじゃないかな?と勝手に思っているので本屋大賞取ってほしいな~、話題になるポイントを稼いでほしい。

作者さんの他作品も手に取ってみますが、チェロの経験があるって以上のウィークポイントをつかれるのは流石になさそう。

 

西洋骨董洋菓子店2~4』よしながふみ

こちらも一巻だけを先読みしてたやつ。

よしながふみさんのインタビュー本を読んで、最新二作で惚れ込んだけれど過去作も読んでみたいな~と思いまして。キャラクターが尖がってますね、でも面白かったです。そして手元には勢いで買った『それからのアンティーク』が。

本編で明かされたけれど解決してなかったあれやこれやに踏み込んでいそうで読むのが楽しみですね。成人向けじゃないと描けないだろう小野の解決編。

 

銀河英雄伝説2 野望篇』田中芳樹

直接的なネタバレを避けると何も言えない……。

戦争を描いた物語ですから命はもうあちこちで喪われてます。その描写も巧みで、物語上ではモブの死ぬシーンにその人が妻と赤子を想った描写を挟み込む。どちら側に肩入れしてても、双方を愚かと思っても、一兵卒たちに思い馳せると辛くなります。

この巻は内戦だったのもあるかもしれません。偶然なれどほぼ同時進行で読んでいた「ローマ人の物語」も内乱でしたし。同じ国の者同士が殺し合う悲哀が。

辛いですが、時は進み、主人公らは残酷なまでに出世していきます。

続きも、覚悟を持って読みます。

 

『夜は猫といっしょ3』キュルZ

完全に一冊前にメンタルをやられて癒しを求めて手に取ってます。次に読もうと思っていた本も見事に重めだったのでちょっと無理だな、となりまして。

猫を飼っているのでわかるわかる~となりながらしっかりと癒されました。

この方の描かれる猫、とっても液体で可愛い。

 

以上、17冊。既読作品の一気読みは冊数が一気に増えちゃいますね。

充実してたのでヨシ。