Merry Christmas!
ですがまあいつも通り、今週読んだ本の簡単な感想と覚書をしていきます。
話の間に挟まる「足元の歩き方」がなんとも言えない良さ。世界観の補完であり、本編のおまけであり、足元の世界の読み物を読んでいる感じが浸れていいんですよねえ……。
お祭りの話と緑尾老の話が好きですね。穏やかな切なさがある話も多いんですけど、穏やかだからキツく刺さりすぎなくって優しくて素敵です。
最新刊まで手元においてはいるので、年末にかけて読んでいきたいですね。
『とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲1』冬川基
これも一気買い。スピンオフ元の『とある魔術の禁書目録』は新訳までは読んだ覚えがあるんですが、読んだ覚えがあるというくらいなんですよね。
こちらのシリーズ自体も途中まで読んでたんですが覚えてない……、世界観などは覚えているのでするっと入れつつ新鮮な気持ちで読んでます。
『Missing13 神降ろしの物語〈下〉』甲田学人
ついに完結。いいおしまいでした。切ないんですけどね。
向こう側に惹かれ続けた人の話だったんだな、と。魔女の終わりも彼女に相応しいものだったと思いますし。電撃文庫版とはかなーり違うらしくて、読みたさがいや増すばかりですね。時間が欲しいな。
『アディ・ラルーの誰も知らない人生 上・下』V・E・シュワブ
初めて読んだ作家さんだったんですが素晴らしかったです。
アディの過ごした孤独だけれど孤独になりきれなかった300年を追いかけるのが楽しかったです。きっと神に名前をつけてしまった時点でこの結末が決まっていたのではないかと思います。だってヘンリーの前に現れたのも黒い巻き毛の男だったんだもの。
合間合間に挟まれているアディの証たちの説明が良かったです。美術品のキャプションが好みなので。特に最後が。
キリがいいところまで読めていたのでしばらく読んでいなかったのですが最終巻まで揃えたので再び読み出しました。
時間が経過して、みんなが成長しましたね。フィルに約束した時間が迫る中、居場所を追われて新しい旅が始まる、と。ギリギリのラインで出てこなかった犠牲が出てしまい、また温度が変わったような気がします。次巻、ついに彼が出てくるのかな。
『私の初恋相手がキスしてた3』入間人間
うっわあ、という声が出ました。しかもこのオチありきで書いていたというね。
悪女にめちゃくちゃにされるタイプの百合、恋で変わる人の話。
酷い話なんですけど、面白かったんですよねえ。〇であったからといって変わらず、むしろ……だったのはその欠落した場所に嵌りこむ繋がりこそを二人ともが求めてしまっていたからで。だからこそタカソラに入り込む隙間はなかったのだと。
同時発売だった『安達としまむら』とリンクがあるらしいのでそちらも早く読みたいです。
じんわりのんびり二巻目を読み終わりました。
一巻通してカルタゴとの戦争、著名なハンニバルとスキピオも出てきて読みごたえがありました。ローマが大国になってから続いた穏やかな帝国主義から厳しい帝国主義へ。ここからカエサル登場までに一冊を挟むのですが、どうなるんでしょうね。覚えてないんだあ。
それにしてもハンニバルとスキピオが同年に没してるの、面白いといったらあれですが面白いですよね。時代の終わりってそういう風に起こるのだな、と。
『作りたい女と食べたい女2,3』ゆざきさかおみ
一気に良さを増した……、1巻も素晴らしかったんですよ。でもなんでしょう、監修とか入ったから? 食べものがおいしそうで、おいしそうに食べる春日さんが魅力的で、などの根本的なところはブレないままに踏み込みたい場所に踏み込んでいったなという感じがします。自分のセクシャリティを知ったり、新しい友人ができたり。
二人ともが自分の気持ちに気付いたけれど、春日さんの家族回で住んでる場所も……ってのがあったのが気がかり。引っ越したとしても、ただの隣の隣に住んでいる人ではなくなったとはいえ。
『税金で買った本2~4』ずいの、系山冏
面白かったです。一気に読んでしまった。
漫画を選書するか否か、貸出延長はどこまで認められるか、とかが特に印象深かったかな。私の利用している図書館は再貸し出しが可能なタイプです、まあそれも良識を持って行いたいものですね。
読書記録を見ればわかるかもしれませんが私はけっこうな図書館ヘビーユーザーなんですよね。これだけの本を買うお金も置く場所もないので。図書館という施設がもっと知られるといいな、と思っています。時折見ますからね、揉めてるのとか。
以上、15冊でした。
もう今年の図書館に行くのも本屋さんに行くのも終わりになったので、あとは読んで過ごすだけです。電子書籍のセールが良くて漫画が多めになりがちな休暇前を過ごしております。