22/11/20~26の読書記録

今週読んだ本の簡単な感想と覚書です。さくさく行きます。

 

『北北西に曇と往け』入江亜季

楽しみにしていた新刊、で衝撃の展開。

え、え?と翻弄されている間に慧が立ち直った……。

絵から空気感が読み取れるのが素敵だと常々思っていて、アイスランドと日本ではやはり空気が違うよね、となりつつ読了。新キャラのお姉さんもまた出てくるかしら、次巻も日本ということで楽しみ。

 

約束のネバーランド4~7』白井カイウ出水ぽすか

まとめて。

農園を出ても戦いはまだまだ続く。年長三人しか覚えてなかったところがあったけど、どんどんと家族全員に愛着がわいてきて、エマと一緒に全員で幸福を掴んで欲しいと祈りつつ読んでます。ノーマン……。

 

『あなたへの挑戦状』阿津川辰海、斜線堂有紀

先週読みたい作家リスト入りしていた阿津川さんの本、既に買っていたという。

斜線堂さんとの競作の一冊。本編ももちろんですが、挑戦状と執筆日記が非常に良かった!どのようにミステリーを組み上げていくのか、小説家の解答編って感じで。

 

『異端の祝祭』芦花公園

笑美視点があまりに気持ち悪くて、うわ……ってなりながら読んでましたが探偵二人の視点が読みやすくて安堵、していたらラストはああなんですが。

気持ち悪いってのも一種凄くて、嫌いではないんですけど、気持ち悪かったあ……。お兄さんの真実がいっとう気持ち悪かったですが。

続編あるっぽいので読みたいですね。

 

『(萌えすぎて)絶対忘れない! 妄想古文』三宅香帆

好きな書評家さんの著作。

古文はかなり好きなほうなので、わかるな~という視点で読んでしまった。三宅さんの現代語訳、親しみやすくて良かったです。

シリーズ的にも私のような多少齧っている大人より、古文に触れたばかりで苦手意識を持っている中高生あたりがメインターゲットでしょうしね。

 

『蟻の帝国3』文善やよひ

巻を追うごとに明かされている事実は増えているはずなのに謎も深まる。

失われた記憶は取り戻せるものなのか、女王の子産みの秘密は?

続きも楽しみですしやっぱり絵が素敵。

 

『怖ガラセ屋サン』澤村伊智

初読み。これも先週で読みたいな~と言ってた作家さんをちゃんと読めました。

いろんなタイプの恐怖を扱ってて面白かったです。

「見知らぬ人の」がとても好き。なにをしたかすらわからないけれど怖い思いをするっていうのが。しっかりと理由がわかるようなのが多い中で異色で、だからこそ印象に残りました。

 

チェンソーマン1~5』藤本タツキ

話題になってるな~と横目で見ていたのを読んでみています。

いや、面白いですね。話題書だからという理由で後回しにしがちですが読んでみるとちゃんと面白い。マキマさんが非常に気になるので最新刊までささっと読んでしまいたいです。ポチタ、かわいい。

 

『コールミー・バイ・ノーネーム』斜線堂有紀

斜線堂さんの作品の中ではいっとう好きなのを再読。

何度読んでも好きなんですよね……。名前と宿命の話。

女同士の恋愛を描くのに葛藤やらなんやらの理由付けが必要か否かと言えば否になってきたのはとっても素敵な時代だと思うんですよ。でも、女同士じゃなきゃ書けなかったものを見据えているとこが好き。

 

『ブルーピリオド13』山口つばさ

「ノーマークス編」一応完結? フジさんはなんともいえない魅力的な人なのは確かですしまた出会うこともありそうですが。

それにしても世田介くんや桑名さん、八雲さんの顔を見たときの戻ってきたという安堵はすごかったですね。ハラハラしたもんな……。

2年生の夏休み、広島で制作はできるのか。

 

『神さまがまちガえる2』仲谷鳰

とっても良かったです!

直接的なネタバレをここでは書かないと一応決めているのでちゃんと言えないのがもどかしいけれど。1巻だけを読んでいた印象はゆるSFな世界観での日常ものなのかなといったものだったのですが、少し違う顔が見えましたね。

日常ものの色はありつつも人間じゃないかもしれない人間な二人の話なのかなあと思いつつ追いかけていきたいと思います。

 

『恋愛自壊人形 恋するサーティン2』鍵空とみやき

前回の後処理編で一冊という感じ。

その中でも戦乙女と化した白雪が魅力的でした。

恋を失うだけで生きていけない、人間より遥かに純で脆いドールたちのこの先が楽しみ。というかまあ次巻ですぐさまにでも犠牲がでるのかでないのか……。

恋に溺れる表情と絶望の表情がほんとうに上手い、引き込まれる。

 

『繭の季節が始まる』福田和代

初読みの作家さん。

コロナ禍を切っ掛けに変わった世界のお話。主人公と相棒の猫ロボ咲良のやり取りが軽快で可愛らしくて面白かったです。いつかこんな時代が来るのかもしれませんね。

ほんの少しの切なさを残す話が多かったですが、それでも悲しい読後感ではなくて爽やかでした。主人公と城川さんの二人を見るに、このような世界で結婚や離婚は気軽なんだな……ってのも真に迫ってました。繭が来るまえに寄り添いたい、一人は寂しいから。

 

以上、20冊。

なんか冊数が多いですね、そんな週もある。